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誘惑の崖っぷちに立たされて…    匿名米国人牧師

夫婦関係は良好で、子どもたちも教会へ行っている。「不倫」なんて、私たち夫婦には、まったく関係ない…。多くの人がそう考えているかもしれない。ここに、ある牧師の正直な告白がある。いかなる理由があろうと、妻以外の女性と親しくなった時、それは夫婦関係を脅かすものではないだろうか。

 危険と戯れながら、「まだ大丈夫」と内心思っていました

 彼女は教会のスタッフの一人でしたので、私と過ごす時間が多くありました。私のオフィスに彼女が来て、話をしたのです。彼女が夫との問題を話題にすることもあり、私は彼女の相談に乗りました。そこでやめておけば良かったのですが、私は自分に応える権利のない部分にも応えていったのです。
 
  確かに、体に触れたり、キスをしたりはしなかったし、隠れた思いを打ち明けることはしませんでした。しかし互いに惹かれあっていたのは確かで、そのような関係(刺激)が好きでしたし、楽しんでいたのです。

 最初は、私の心の中だけのことでしたが、それだけでは終わらなくなりました。週末にも、彼女の事が頭を離れませんでした。私は自分に言い聞かせていました。
  「いつでもやめられる、そんなに進んでいるわけじゃない、まだ大丈夫だ」と。
  しかし、いつ坂を転がり落ち始めてもおかしくないような危険をはらんでいました。

 怖くなることがありました。こんなことはしたくない、自分にはすばらしい妻、そして家族がいる、こんなことを続けたくはないと思っていました。人目を気にしながら彼女との時間を楽しみ、内心苦しんでもいました。正しくないことをしていると分かっていたからです。

 ある日、私がオフィスで電話中、彼女が入って来て、わたしのお尻を軽くつねりました。その時、ついに私の頭の中の警報が鳴ったのです。彼女には、「家内に話すから」と伝えました。

 警告

実際には、その日私は主任牧師にすべてを話して帰宅しました。肉体的な意味で家内を裏切ったわけではなかったのですが、その方向に進み始めていました。心の中で妻に忠実ではなく、事実を家内に告げておらず、認めたくなかったのです。今となっては、ありのままを告白せざるをえませんでした。

 神様との関係、また家内との関係の両方で、私は妥協していました。家内への愛情はありました。それは今も変わりありません。夫婦の間に大きな問題があったわけでもありません。信頼しあう夫婦だったと思います。相手の女性は、たとえ一線を越えたとしても失うものは何もなかったかもしれませんが、私のほうはすべてを失うところでした。

 恐ろしいのは、外見的には問題がなく、良い結婚生活をしていた私でも、弱みがあったことです。これが、夫婦がギクシャクしている家庭だったら、どうなっていたことでしょう。結局、私が愚かで、罪を楽しみそれを弄ぶという馬鹿な選択をしたことがいけなかったのです。

 未然に防ぐには

 人生は経験であり、誘惑の縁を歩いた経験から、私は学びました。
  まず、自分がだれかに惹かれていることを、正直に認めなくてはいけません。「自分は大丈夫だ」と言い聞かせているなら、実は大丈夫ではないのです。
  ここが大事なところです。自分で自分に警報を鳴らせないなら、危険に向かってまっしぐらに進んでいくほかありません。少しずつ自分の周囲の人たちに隠し事をし始めます。以前は考えもしなかったことです。そして何より祈りの生活は衰え果てます。良心が苦しめられ、きよい思いでは会衆の前に立てなくなります。また、自己正当化は、問題のあることを示す最大の証拠となるだけです。

 次に、告白です。そして行動を変えねばなりません。交渉の余地はありません。「確かに悪いことにはちがいないが…」と言いつつ、誘惑の縁を歩き続ける人がいます。変わるためには、相手との関わりを断ち切ることです。

 自分の思いや現状を妻や夫に話せないと感じるなら、それが問題です。自分のためにも妻のためにも正直になる必要があります。あなたの妻たちの言うことに耳を傾けて下さい。女性達は鋭いものを持っています。陰に潜む危険に、男達より先に気付いてくれます。

 一方、信頼できる人を選んで打ち明けることも必要です。こういう種類のことを伴侶に言えない場合もあるからです。確かに正直であることが大切ですが、妻を守る必要もあります。彼女を失望させ、その心をずたずたにしてしまうことは、常に避けるべきです。
  それ以上に、互いの情緒的肉体的な必要に応えるようにすることです。これは努力のいることなのです。人は満たされないものがあると、誰でも誘惑に弱くなるのです。

 何より、注意を怠らないでください。あなたの結婚生活とあなたの心を見張るのです。そうすれば、がけっぷちにすり寄り、ついにそこへ落ち込む悲劇は避けられます。

(この文章は、フォーカス・オンザ・ファミリー誌?牧師家庭版?に掲載されたものを翻訳致しました。)


Pastor's Family edition of Focus on the Family magazine.

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